就活を有利に進めるコツは志望業界・志望企業・志望職種をいち早く明確にして、正確な情報収集と研究を行うことが重要です。テレビ業界を目指している方の中には番組制作に関わるAD(アシスタントディレクター)になりたいという人も多いでしょう。そこでADの仕事内容・給与・向いている人・働き方・キャリア・なる方法などについて徹底解説していきます!
・適性診断AnalyzeU+(本格的な自己分析をしたい人にオススメ)
・キミスカ適性検査(正確な自己分析をしたい人にオススメ)
・就活伸びしろ診断(スピーディーな自己分析をしたい人にオススメ)
目次
ADはテレビ業界を代表する仕事の1つでディレクターをアシスタントとしてサポートする仕事です。番組制作のほぼすべての工程にアシスタントとして関わるので業務は多く、拘束時間も長いことが多く「きつい」「やばい」「激務」などブラックなイメージを持たれがちです。今回はその実態を徹底解説していきます!
ADはテレビ番組制作のほぼすべての工程に「何でも屋」のアシスタントとして関わります。今回は代表的な仕事内容を解説してきます!
担当する番組の内容などについてディレクター、プロデューサー、総合演出などと会議を行います。この会議で決定した内容で実際の制作が進んでいきます。
番組制作に必要な情報、資料、ネタなどを書籍、インターネット、取材などでリサーチを行います。リサーチ次第で番組の内容が変わるほど重要な仕事です。ADにとってはディレクターに認められるチャンスなので地道な作業ですが手を抜くことはできません。
実際にロケの候補地で撮影をシミュレーションしたり、企画が実現可能か確認したり、リサーチ内容を確認したりするのがロケハン作業です。
撮影当日のスケジュールを確認、必要な小道具、備品、弁当、台本、地図、書類、車両、楽屋、撮影機材などを用意していきます。撮影をスムーズに進めるために撮影前には特に入念な打ち合わせが行われます。
集合場所には一番乗りで到着して撮影の準備を行います。ディレクターのアシスタントとして撮影を進行しながら、他のスタッフをフォローして、小道具や美品の準備も同時に進めます。ロケ終了後は片付けと撤収、撮影したデータは厳重に保管します。
撮影前に撮影リハーサルを行い、本番直前まで備品や小道具を準備して、より良い撮影ができるように全力を尽くします。本番中はディレクターをアシスタントしながら美術や小道具を出すタイミング、カンペ持ちなどスムーズに撮影が進むように常に先回りをしていきます。
撮影した内容はまずディレクターがパソコンで仮編集を行います。その内容で追加の撮影の必要性、情報の信憑性などを確認します。その後はエディターという映像編集のプロによって、実際に放送される映像編集する作業が行われます。ADはテロップミスがないか、間違った情報はないかなどを確認していきます。
BGMや効果音、ナレーションを入れる音声に関する編集が行われます。ADは特にナレーションに間違いはないか、発音などをチェックします。
すべての作業が終わればテレビ局に納品を行い放送を待ちます。番組最後のエンドロールには自分の名前が乗っているかもしれません!
ADは番組制作の「何でも屋」としてすべての工程にアシスタントとして関わります。細かいことを言い出せば無限に仕事ができてしまう業界です。また、担当番組によっては勤務時間が不規則になりがちです。テレビ局から発注を受けて、出演者や他のスタッフとの間に入る仕事なので周りの予定に振り回されるような働き方をするので、どうしても休みが少なく予定も決めづらい激務になってしまうようです。
ADはテレビ番組制作会社で修業期間です。3年〜5年程度でディレクターへと昇進して、少しずつ自分の裁量で決めれることが多くなれば働き方も安定してきます。
この修行期間を耐えれずに退職してしまう人も多いので、就活を進める前にもう一度考えて、覚悟を決めるようにしましょう。
ADの年収は200万円〜350万円です。厚生労働省の調査では大卒新入社員の平均年収325万円なので低い傾向にあります。番組制作会社の中には残業代が出ない、手当がないという企業もあるので採用条件はしっかりチェックしましょう。テレビ局グループ会社や大手番組制作会社の方が待遇面は良い傾向にあります。
番組制作会社に入社後はまずADとして配属され制作現場を3~5年程度経験して企画力を伸ばして、ディレクターに昇進、その後プロデューサーに昇進していくというキャリアが多いようです。会社を退職してフリーランスで働く方も多いです。
テレビ業界では年々、番組制作費が少なくなり、少ない予算でどう高い視聴率を取れるかという事が重要になっています。現在も多くの制作会社が慢性的な人手不足となっていますが今後も増員されることはなく、激務な状況も変わりないでしょう。
しかし、テレビ番組という多くの人に見られる映像を制作していたという経験は需要があるでしょう。ネット配信、Web動画市場は拡大を続けていて、テレビ番組制作経験者が多く関わっています。ディレクターとしてどんな番組・映像を作りたいのかを考えて仕事をしていけば、どこでも活躍できる映像マンとして将来性はとても高いと思います。
ADに向いている人の特徴を解説します!自己PR、志望理由などを作るときの参考にしてくださいね!
テレビ番組が大好きで、憧れのテレビ番組を自分の手で制作して視聴者を感動させたい、楽しませたいという強い想いを持って仕事をする人ほど、やりがいを感じて様々な経験や知識を吸収して成長していけるでしょう。
ADという仕事は激務で増え続ける仕事を前にして将来のことを考える余裕もなくなってしまうときもあるでしょう。そんなときに「ディレクターとしてこんな番組を作りたい!」という目標を持っている人なら困難を成長に変えていけるでしょう。
ADの仕事はときに理不尽なことを言われること、どうしようもない困難にぶち当たることもあるでしょう。そんなときに受け止めながら冷静に対応していく精神力が大切になります。業務の中で自然と身に付く部分でもあります。
徹夜、泊まり込み、機材運び、長時間撮影など体力が求められる仕事です。体力に自信のある人はアピールしていきましょう!
撮影スタッフ全員が最高のパフォーマンスを発揮できるようにしっかりと気配りをすることも重要な仕事です。一つ一つの積み重ねが信頼関係に繋がっていきます。特に長時間撮影になると現場の空気も重くなりがちですが、そんなときにも場の雰囲気を作って気配りのできるADが重宝されます。
番組制作は常に時間との勝負です。特に撮影時はあらゆるトラブルを事前に予測して対策しておくことが重要になります。目の前のことだけでなく、さらに先回りして行動できる力が大切です。
ADになるには番組制作会社に就職することがオススメです。
テレビ局に就職してADというキャリアもありますが倍率が高く配属が番組制作とは限りません。一方で番組制作会社ならば多くの制作会社が選択肢としてあり基本的に全員がADとして制作に携わることになります。
TV Proのテレビ番組制作会社を115社まとめて紹介した記事も是非参考にしてくださいね!
【企業研究】テレビ番組制作会社 115社まとめ一覧 売上ランキング!【23卒就活】